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フランスはどこへ向かうのか:来年の大統領をめぐる戦い

2016年11月28日の時事通信社の記事によると、右派の候補者は、サルコジ大統領の下で首相を務めたフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)氏に決まったとのこと。各国で内向きな傾向が顕著になってきていますが、フランスはどうでしょうか。私なりの考えをまとめてみました。

 

サルコジ氏の敗北と政界引退というサプライズを経て、落ち着くべきところに落ち着いた感じですが、本当の戦いはこれからでしょう。
現在のオランド大統領が再選されることはないと思いますので、実際はFillon元首相とルペン国民戦線リーダーとの一騎打ちでしょう。とはいえ、FNが大統領選で一騎打ちの相手となるとは、フランスも右への傾きが強くなり、より内向きのフランスになってきており、驚きを隠せません。

実際の政策実施能力としてはFrancois Fillon氏が上でしょうし、より現実的かと思いますが、彼もサルコジ政権時の首相として、決して卓越したリーダーであったとはいえないことから、”大国”フランスのかじ取りをどうするのか、批判だけでなくどう代替案を示して国を率いるのか、とても注目ですね。

アメリカ大統領選挙のサプライズのように、ルペン女史が大統領になるような事態なら。。。。フランスは恐怖の時代になるのでしょうね。。。。不安です。

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島田 久仁彦 (しまだ くにひこ)

1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター。株式会社KS International Strategies CEO。経済産業省参事。同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。

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