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【激動する国際情勢】北朝鮮有事に向けた中国の”本気の”準備

アメリカのDaily Online(http://www.dailymail.co.uk/news/article-4399076/China-deploys-150-000-troops-North-Korea-border.html)が報じたところによると、米中首脳会談を終え中国もいよいよ”来るべき危機”に向けて”準備”を始めたようです。

先週末の米中首脳会談の夕食会中に実行された米国によるシリア空爆(トマホーク巡航ミサイル59発)による”メッセージ”を受け取り、来たるべき北朝鮮危機に備えて、中国が15万人の軍勢を国境線に配備するようです。

しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、これは米国からの攻撃への対抗ではなく、有事の北朝鮮からのdiaspora・難民の流入を防止するための策であるということ。中国はこれまで北朝鮮の”庇護者”的な役割を果たしてきましたが、金正恩体制での無茶には堪忍袋の緒が切れた模様。何度も護ろうと警告をしてきましたが、昨年の地下核実験以降(北京で地震が観測されたことで激怒)、北朝鮮を突き放しているかのようにも見えます。本当に”突き放す”のであれば、北朝鮮からの難民の受け入れはしないということも考えられ、その場合は、。。。日本もうかうかしていられません。
有事の際、大量に向かってくる可能性がある(直接?韓国経由?)難民への備えと、金正恩体制の崩壊からくる大混乱にどう備えるのか。官邸も外務・防衛・法務省、警察庁なども、そして国会も、しっかりと対策を練り、備えを万全にしておかねば。もちろん、自衛隊も。
一気に緊張が高まってきました。

そして。。。。私も本当に忙しくなります。。

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島田 久仁彦 (しまだ くにひこ)

1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター。株式会社KS International Strategies CEO。経済産業省参事。同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。

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