Kunihiko Shimada Official Blog 国際交渉人 島田 久仁彦公式ブログ

【私見】2025年大阪万博招致について

今日の共同通信の記事で日本政府として2025年大阪万博の招致に乗り出すことが正式決定されたとの報道があった。

https://this.kiji.is/224314071248324090?c=113147194022725109

大阪出身としては、大阪での万博は歓迎したいところですが、そもそも「万博を2025年に開催する目的」とは何なのでしょうか。1970年代の万博は、日本の”復活”を印象付ける貴重な機会になりましたが、今回はどうでしょうか。

関西の経済の”地盤沈下”からの”復活”もいいのですが、昨今の万博の状況を見ていると、あまり経済効果があるとも思えません。
それよりは、ミラノの食をテーマにした万博など、何かしら目的やテーマを持ったものであれば誘致開催の意味は見いだせると思います。

その場合、”大阪”を特徴づける売りはなんでしょうか。

食?元気?地方創生?2大経済圏の在り方?

そこがはっきりしないままでは、あまり意義がないような気がしてなりません。

(まあ、また電通さんが一人勝ちするだけですよね。。。それも税金を使って。)

オリンピック・パラリンピックもそうですが、万博開催には夢はあるのですが、「何のために開催するのか」はまずはっきりしないと行けないかと思います。

後は、競争相手がパリとのこと。さて、どうやってパリがアピールしてくる”売り”と差異化するかですね。

日本政府全体と大阪府・大阪市他が、どのような招致のイメージを打ち出してくるか。楽しみですし、やはりやるなら故郷が盛り上がるのは嬉しいことですので、ぜひお手伝いできればと願います。

by

島田 久仁彦 (しまだ くにひこ)

1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター。株式会社KS International Strategies CEO。経済産業省参事。同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。

SNSでフォローする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事
No articles