Kunihiko Shimada Official Blog 国際交渉人 島田 久仁彦公式ブログ

【国際調停案件】あなたの知らない悲劇の連鎖:タイ深南部での”地域紛争の火種”

あまり日本のメディアでは取り上げられないため、ご存知の方も少ないかと思いますが、タイ・マレーシア・インドネシアにまたがる「マレー文化」を広めるために設立された学校を中心とするコミュニティ『ポンドック』を舞台にここ数年、非常に懸念すべき事態が起きています。

その舞台となっているのは、タイの深南部。

ここにあるポンドックの集合体に、元々タイ政府に不満を持つグループや、アフガニスタンで戦ってきたムジャヒディン、ISのアジア分派などが流れ込み、過激化し、治安の悪化とイスラム過激派の繁殖を非常に恐れるタイ政府軍がその掃討に乗り出し、非常に激しい武力衝突が起きています。また最近では、ポンドックをターゲットにした爆破テロ事件や暗殺事件などが多発し、不条理に弱き者たちが傷つけられる悲劇が続いています。しかし、マレーシア・インドネシアが”当事者”としての関与を否定し、これまでタイの”内政問題”として扱われ、国際的な人権に基づいた対策が取れずにいました。タイ政府も、ポンドックと停戦交渉をしたくとも、信頼に値する、ポンドックの支持を受けている”主体”が実質的に存在しないため、対応に苦慮しています。

今回、別用でバンコクに出張するにあたり、本件についての調停プロセスを立ち上げるよう依頼され、その任にあたることになりました。ここはpublic spaceなので、あまり内情についてはお話できないのですが、ここよりはもう少し立ち入った内容について、私のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の”無敵の交渉・コミュニケーション術』の人気コーナー『国際時事問題ギリギリ解説』の中で書いてみました。もしよろしければ、メルマガをお読みいただければ嬉しいです。

https://www.mag2.com/m/0001682898.html

この記事を書いた人
島田 久仁彦 (しまだ くにひこ) 1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター・紛争調停官・地政学リスクアドバイザー。Executive Negotiation Coach。 株式会社KS International Strategies CEO。 同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。 国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。 現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。 活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。 2020年4月には、世界的な交渉トレーニングの権威であるThe Schranner Negotiation InstituteのNegotiation Expertに任命された。(https://www.schranner.com/institute/faculty/faculty) 主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。また、交渉・コミュニケーション術についての秘訣に加え、最新の国際情勢をぎりぎりまで解説するメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の究極の交渉・コミュニケーション術』(http://www.mag2.com/m/0001682898.html)も発行中。
SNSでフォローする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA