Kunihiko Shimada Official Blog 国際交渉人 島田 久仁彦公式ブログ

南北首脳会談と北朝鮮情勢がもたらす外交上のチャレンジ

今週、停滞する北朝鮮情勢の打開のため、韓国の文大統領と北朝鮮の金正恩氏が平壌で南北首脳会談を行いました。平壌空港に金正恩氏自らが迎えに出たことも注目されましたが、これまで外交舞台に出てこなかった夫人も揃って出迎えるなど、異例の歓迎ムードを演出しました。その後も15万人の市民を導入したマスゲーム、白頭山へのトレッキングなど、南北融和ムードが強調された会談となりました。

最終日には、「9月南北首脳宣言」への署名が行われ、南北の経済関係の再開や直通鉄道の着工といった北朝鮮の経済発展を助ける内容や、北緯38度で分けれらた両国の軍事境界線板門店における軍事的な敵対関係の一時停止や敵対プロパガンダの中止などを盛り込んだ内容でした。明言こそされないものの、まだ終わらない朝鮮戦争の終結と平和条約の締結に向けた動きに思えます。

肝心の非核化については、「アメリカが相応な措置を取るなら」という条件が付けられた内容であり、まだ完全で不可逆的な非核化には遠い道のりを感じさせる内容に思えました。金正恩氏の言葉として「一日も早く非核化にけりを付けて、経済発展に注力したい」という内容を文大統領が紹介し、米朝首脳会談の再開催を後押しする旨述べていますが、来週24日にトランプ大統領に行われる”報告”がどの程度実を結ぶかは微妙です。

今回の南北首脳会談、共同宣言などが今後の国際情勢にどのようなインプリケーションを与え、日本にとってどのような課題があるか。

本日、発行したメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の”究極の交渉・コミュニケーション術』の中で詳しく解説しております。

https://www.mag2.com/m/0001682898.html

 

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島田 久仁彦 (しまだ くにひこ) 1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター・紛争調停官・地政学リスクアドバイザー。株式会社KS International Strategies CEO。同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。また、交渉・コミュニケーション術についての秘訣に加え、最新の国際情勢をぎりぎりまで解説するメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の究極の交渉・コミュニケーション術』(http://www.mag2.com/m/0001682898.html)も発行中。
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