2016年の国民投票の結果、英国はEUからの離脱(Brexit)を決めましたが、その後、その離脱の条件を巡るEUとの交渉はもめにもめ、当初設定された離脱の期限を今日(2019年3月29日)に迎えました。
メイ首相率いる英国交渉団と、EU加盟国首脳との協議の結果、3月29日のBrexitはなくなりましたが、まだまだ予断を許さない状況です。
仮に現在の案で英国議会が合意できるのであれば、Brexitは5月22日に実施されますが、メイ首相がその合意に自らの首相辞任というカードを切って臨んでも、状況はかなり厳しいと思われます。そうなると、Brexitの期限は4月12日となり、その場合は、「離脱の再見直し」(国民投票の再実施を含む)か、「合意なし離脱(hard Brexit)」の2択となります。
諸々の状況に鑑みると、メイ首相が4月12日期限の場合、国民投票の再実施に合意する見込みはないと考えますので、消えてはまた復活するhard Brexitの現実味が帯びてきます。
しかし、この混乱は一体誰のせいなのでしょうか?
巷では英国の非を指摘する声が多いですが、私はEUの多重の不全がもたらした悲劇ではないかと考えています。
では、その多重の不全とは?
詳しくは、3月29日発行の私のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の究極の交渉・コミュニケーション術』で詳しくお話しています。
宜しければ、お読みいただき、ご意見などいただければ幸いです。