Kunihiko Shimada Official Blog 国際交渉人 島田 久仁彦公式ブログ

【国際情勢の裏側】『切り裂かれた大地:中東・北アフリカ地域の崩壊の始まり』

今週、メディアでは、普段以上に中東・北アフリカ地域のニュースが報じられました。

その最たるものは、20年近く独裁政権を維持してきたアルジェリアのブテフィリカ大統領が辞任したというもの。2013年に脳梗塞に見舞わて以降、大統領に留まりつつも、公の場に姿を見せることがなかったブテフィリカ氏が、今年開かれる大統領選挙に出馬し、5期目を目指すと報じられたことで、Changeを欲する国民や、悪化する経済状況や社会状況に嫌気がさした民衆がNOを突きつけ、独裁者を追いやりました。新たな時代への期待が膨らむところですが、状況はそんなに甘くはないようです。

もう一つのニュースは、中東の盟主、トルコのニュースです。こちらでも独裁的な政権運営をするエルドアン大統領の支持基盤の弱体化が顕著になってきました。今週、実施された統一地方選において、全国では一応与党が過半数を維持しましたが、首都アンカラと経済の中心イスタンブールの両市長選での敗北が確実になり、エルドアン大統領への信任が揺らいだように思われます。トルコの状況が悪化することは、トルコ国内の状況に留まらず、中東全体の安定にも関わることから、今後の状況については注視しておく必要があります。

今後、アルジェリアとトルコで始まった変化の波がどのような影響を国際情勢に与えるのか。明日(2019年4月5日)発行のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』の2つ目のコーナーでギリギリ解説しています。

いろいろとご意見いただければ幸いです。

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島田 久仁彦 (しまだ くにひこ) 1975年生まれ。大阪府出身。国際ネゴシエーター・紛争調停官・地政学リスクアドバイザー。Executive Negotiation Coach。 株式会社KS International Strategies CEO。同志社大学、アマースト大学を経て、2002年ジョンズ・ホプキンズ大学大学院国際学修士。国際情勢、環境・エネルギー問題の専門家。1998年より国連紛争調停官としてコソボ、東ティモール、イラクなどの紛争調停に従事。2005年から環境省国際調整官(2010年11月から2016年3月までは環境省参与)として、気候変動交渉で日本政府代表団リード交渉官と交渉議題の議長を歴任。2012年世界経済フォーラムYoung Global Leaders 2012に選出される。現在、CNN、BBC、France2など海外メディアに出演し、国際情勢、安全保障問題、環境・エネルギー問題などのコメンテーターを務めている。活動は安全保障・外交問題、エネルギー、環境問題にとどまらず多岐にわたる。主な著書に『交渉プロフェッショナル』(NHK出版)、『最強交渉人のNOをかならずYESに変える技術』(かんき出版)などがある。また、交渉・コミュニケーション術についての秘訣に加え、最新の国際情勢をぎりぎりまで解説するメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の究極の交渉・コミュニケーション術』(http://www.mag2.com/m/0001682898.html)も発行中。
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