2021年2月11日
2017年に大統領就任して以来、ことごとくオバマ外交の”成果”をひっくり返してきたトランプ大統領。イランとの核合意の破棄やパリ協定からの離脱はその最たるものですが、トランプ外交の迷走が戦後国際秩序の崩壊をもたらし、そして世界は再び自国第一主義が蔓延しています。
とはいえ、すべての責任がトランプ氏にあるわけではありません。
中国の予想を上回る成長とglobal powerとしての台頭や、長引くシリア内戦と欧米各国の無力、反日反米の文政権。。。いろいろと外的な要因もありますが、一つ間違いないのは、トランプ大統領の誕生は、世界各地で爆発寸前にあった諸々の不満分子が一気に爆発し、民衆の支持を得るきっかけになりました。
ただ、問題は、トランプ大統領の外交面での対応が、その場しのぎで場当たり的であることでしょうか。ゆえに、一貫性は見いだせず、他国は【アメリカはいったいどこに行きたいのだろうか】と疑心暗鬼です。一貫性があるとすれば、【ことごとくオバマ政権の方針を覆す】ということと【大統領選時に提示した公約の実施】というポイントでしょうか。
来年の大統領選挙に向けた様子を見ていると、拮抗していると言われつつも、まだ現職トランプ大統領有利と言われており、すでにWall Streetは、トランプ大統領の続投を見越した取引になっているようです。
今後、どのような運命が国際情勢に待ち受けているのか。
一貫性がないトランプ外交の政策をオウンゴールに称し、いろいろと書いてみました。
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