2020年12月28日
このところロシアの凋落が止まりません。
かつての旧ソ連を構成していた共和国が、次々と親欧米政権に変わり、バルト三国はEUに加盟し、そして最も近いトライアングルを形成していたはずのベラルーシも、まだ親ロシアのルカシェンコ大統領の政権は続いているものの、高まる反ルカシェンコ大統領独裁に対するデモを抑えることもできなくなっています。
また、先のナゴルノカラバフ地域とその周辺の帰属を巡るアルメニアとアゼルバイジャンの間の紛争も、最後にはプーチン大統領が直接に仲介を行い、
何とか停戦に持ち込んでいますが、結果に納得できないアルメニア国民の怒りが収まらず、このまま、アゼルバイジャンの勝利というわけにはいかない気もします。停戦合意の履行を見届けるためにロシアも平和維持部隊をナゴルノカラバフ地域に駐留させて、沈静化に努めていますが、これは同時に、有事の際には、これまで距離を置いてきた紛争に直接的に巻き込まれる危険も持っています。
さらには、最近、いろいろなケースで対峙するトルコ(アゼルバイジャンの後ろ盾)にナゴルノカラバフ地域という新たな戦略カードを与えたのではないかとも思われます。
それでも、ロシアといえば、今でも国際情勢においてはkey playerの一つであることには変わりはありません。
今後、ロシアの国際社会での地位と影響力はどうなるのでしょうか?
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